利用事例
海洋・漁業
地球は約7割が水でおおわれた水の惑星です。海洋国家である日本にとって漁業や物流、離島保全や環境問題などの観点から、海の状態を把握することはますます重要になっています。地球観測衛星は広大な海を「広く、詳しく、定期的に」調べることを可能にする、優れた道具です。
漁業の効率化と生産性向上
気象庁の気象衛星ひまわり画像から独自のアルゴリズムで算出し、中西部太平洋・インド洋を含む海域の海面水温分布を10分毎に算出できます。海況把握やモデル計算などの入力データとしてお勧めしています。 漁業決定に必要な情報をリアルタイムに提供する「漁場ナビ」へ気象衛星「ひまわり」画像から算出した海水温データをご利用いただいています。
様々な衛星データを用いた海洋モニタリング
下図は、JAXAの受託業務を通じてRESTECが検討・試作を行った、海洋モニタリングシステムです。(左)は北極海全域の海氷分布図、白く見えるのが海氷です。 衛星画像の右上に北海道が見え、(左)の赤枠で示した地域を拡大したのが(中央)。(右)は海氷が覆う割合を示した海氷密接度分布のカラー画像です。海氷に覆われている割合が100%に近いほどより赤く、0%に近いほどより青く表示されています。 海氷面の広がりを見ることにより、環境監視の観点以外にも、北極海航路計画などの産業利用にも役立てられます。これは北極海を対象にした海氷データの一例ですが、太平洋や大西洋など全地球的にも拡充が可能であり、目的に応じて海面温度や風速、海面の高さなど様々な情報を表示します。
その他の利用事例
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