地球観測衛星の観測データの高度な利用例は?

衛星の観測データの利用範囲は大きく拡大しています。

例えば、国や自治体における土地利用管理、農林水産業管理及び災害状況把握等の様々な行政業務の一つの情報として、それらの機関の地理情報システム(GIS)で様々な情報と併せて利用されています。例えば、農業分野では農林水産省が実施する水稲作柄予測調査に、令和2年から衛星データを利用した新しい手法を取り入れました。

また、地球温暖化など環境問題解決のための利用も進んでいます。日本の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」の12年以上にわたる観測では、その濃度分布の上昇が明らかです。併せて、森林資源の管理のための取組も行われています。

私たちの生活の身近なところでは、VRゲームやカーナビの背景図、Tシャツやスマホケースのデザインなどエンターテインメント分野でも利用されています。