Sentinel-1で捉えた台風25号に伴う印旛沼周辺の変化

2026年10月29日
インフォメーション

令和8年台風第25号によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

台風第25号に伴う豪雨により、千葉県の印旛沼周辺では堤防の決壊や浸水などの被害が発生しました。

当財団では、欧州の地球観測衛星「Sentinel-1」によって観測されたデータを用いて、豪雨前の2026年9月12日から10月18日までの印旛沼周辺の様子を時系列で比較しました。

衛星画像で見る印旛沼周辺の変化

動画は、2026年9月12日、9月24日、10月6日、10月18日に観測された4時期の衛星画像を連続して表示したものです。
豪雨前の9月12日と比較すると、豪雨後の9月24日の画像では、印旛沼周辺に暗く見える領域が広がっています。その後、10月6日、10月18日と時間が経過するにつれて、その範囲が縮小していく様子が確認できます。
Sentinel-1に搭載されている合成開口レーダ(SAR)の画像では、水面は一般に暗く表示されます。このため、9月24日に新たに暗く見えるようになった領域には、浸水による影響が含まれていると考えられます。
一方で、SAR画像で暗く見える場所のすべてが浸水域を示すわけではありません。地表面の状態や観測条件などによっても画像の明るさは変化するため、実際の浸水範囲を特定するには、現地情報や他の観測データ等と組み合わせて確認する必要があります。

各観測日の衛星画像

2026年9月12日 豪雨前

台風第25号による豪雨前の印旛沼周辺の様子

2026年9月24日 豪雨後

9月12日の画像と比較すると、印旛沼周辺の複数の場所で暗く見える領域が広がっており、浸水による影響が含まれていると考えられます。

2026年10月6日 豪雨から約2週間後

9月24日の画像と比較すると、暗く見える領域の一部が縮小しており、水が引いていく過程を捉えていると考えられます。

2026年10月18日 豪雨から約4週間後

さらに時間が経過した10月18日の画像では、9月24日に広がっていた暗い領域が一層縮小している様子が確認できます。

衛星による継続的な観測は、災害発生時の状況把握だけでなく、その後の変化を広域かつ時系列で確認する手段としても活用することができます。

衛星画像:Copernicus Sentinel-1