災害・防災

水の動き、広がり・量を把握し水害の被害を最小限に

  • 世界の災害の約7割が洪水など水に起因していると言われます。迅速で正確な状況把握が救助や二次災害の軽減に必須です。
    SAR画像を使えば夜間も荒天時も観測でき、水の動きや広がり、量を把握し緊急対応、減災・復旧への貢献はもちろん、防災やビジネスも含めたリスク回避に貢献できます。
  • 山本 彩
    研究開発部長 山本 彩

浸水を三次元でとらえる→復旧・復興へ

  • 津波などで浸水や冠水が起こった際、どこにどのくらいの水量があり、歩けるか車は通れるかなどの状況把握が人命救助につながります。東日本大震災時は観測画像から得た堪水域情報を官邸や防災関係機関などに提供し、復旧に貢献しました。
    水の面的な広がりだけでなく、深さを加えた三次元情報を抽出すれば、必要な排水ポンプの台数等を精度よく出せるようになります。これらの技術は日本だけでなくアジアでも展開できます。
    画像は東日本大震災時の浸水域の抽出図です。黄色く囲われた場所が浸水域。この情報が官邸や防災関係機関に提供され、排水のためにどれだけ排水用ポンプが必要か、どの地域を優先すべきか等の判断材料や復旧計画に貢献しました。
  • 浸水を三次元でとらえる