AVNIR-2(高性能可視近赤外放射計2型)

「AVNIR-2」は、地球観測プラットフォーム技術衛星(ADEOS)に搭載されたAVNIRの分解能をさらに向上させたもので、可視・近赤外域の観測波長を用いて、主に陸域、沿岸域を観測することを目的としたセンサです。

いわゆる「見た目どおり」の画像を撮影することができ、地域環境監視等に必要な土地被覆分類図、土地利用分類図などの作成のほか、災害地域の観測などに適しています。

AVNIR-2によって観測された鹿児島県種子島の画像

この画像は、AVNIR-2によって2006年2月17日の昼間(10時50分頃)に観測された鹿児島県種子島の画像です。この画像は、人の目で見た色に近い色で表現されており、地上分解能は10mです。

例えば、海岸沿いの砂浜や浅瀬、内陸の植物や建物などが判別されているのが分かります。また、南種子町の竹崎展望台や、大型ロケット発射場が鮮明に映し出されています。
AVNIR-2によって得られる可視光から近赤外線までの4つの観測波長帯の情報を組み合わせることにより、農作物や森林の元気の度合い、土地の利用状況、地域環境の変化などを知ることができます。

AVNIR-2主要諸元

バンド数 4
観測波長帯 Band1:0.42 ~ 0.50µm
Band2:0.52 ~ 0.60µm
Band3:0.61 ~ 0.69µm
Band4:0.76 ~ 0.89µm
地上分解能 10 m (直下視)
観測幅 70 km(直下)
信号対雑音比 >200
空間周波数伝達特性 Band 1 through 3 : >0.25 Band 4 : >0.20
ディテクター数 7000/band
ポインティング角 ±44°
量子化ビット数 8ビット

※北緯82°および南緯82°を超える範囲は観測不可能です。