SDGSAT-1

国籍:中華人民共和国 衛星種別:気象・地球観測衛星 打ち上げ年:2021年

概要

打ち上げ日
2021-11-5(打ち上げ済)
運用状態
運用中
運用機関
CBAS
観測項目・目的
国連の持続可能な開発のための2030アジェンダに特化した科学衛星。
熱赤外、低照度、マルチスペクトルの3つのペイロードを搭載し「熱赤外+マルチスペクトル」、「熱赤外+マイクロルミネッセンス」、シングルキャリア観測など、複数のデータ取得モードを有する。
軌道
太陽同期軌道
高度
505㎞
軌道傾斜角
97.5°
回帰
約11日
参考

https://www.cas.cn/yw/202112/t20211220_4818807.shtml
http://www.cbas.ac.cn/kypt/casearthxwx/

搭載機器・機器タイプ

熱赤外イメージャ

3バンドの新設計で、0.2度の温度差を識別する能力がある。
地表や水面の温度、農地の微細な熱水動態、都市の熱エネルギー分布などをきめ細かく検出し、農作物の生育、病害虫の発生環境、エネルギー消費、地表温度変化などの基礎データを提供する。
農作物の生育、病害虫の発生環境、エネルギー消費、地表面温度の変化などの基礎データを提供し、SDG2(飢餓ゼロ)、SDG7(クリーンエネルギー)、SDG13(気候変動対策)に関連する指標のモニタリングや評価に役立てることができる。

観測幅
300㎞
空間分解能
30m
波長帯
8 ~10.5μm
10.3 ~11.3μm
11.5 ~12.5μm

マルチスペクトルイメージャ

マルチスペクトルデータは、帯域幅が広く、S/N比が高いという特徴があり、そのバンド設定は、様々な濁水域の水色指数、透明度、懸濁物質のモニタリングに適している。
SDG6(清潔な飲料水と衛生)やSDG14(水中生物)の水質モニタリング、沖合生態環境、沿岸養殖、水生植物分布などの関連指標のモニタリングや評価に役立てることができる。 さらに、マルチスペクトルデータは、氷河の面積や変化、雪解け状況、植生被覆などの情報を抽出・分析するためにも利用でき、SDG13(気候変動対策)やSDG15(陸上生物)の関連指標のモニタリング・評価にサービスを提供することができる。

観測幅
300㎞
空間分解能
10メートル
波長帯
B1:374nm ~427nm
B2:410nm ~467nm
B3:457nm ~529nm
B4:510nm ~597nm
B5:618nm ~696nm
B6:744nm ~813nm
B7:798nm ~911nm

マイクロライトイメージャ

1つのパンクロマチックバンドと3つのカラーバンドで設計されている。夜間光等低照度の観測が可能。
その観測データを経済、社会、人文データと組み合わせることで、SDG11(持続可能な都市とコミュニティ)の住宅事情、人の居住環境、交通などに関する指標や、SDG14(水中生物)の沿岸光害、海洋漁業、海洋石油・ガス開発などに関するモニタリング、評価、科学研究などのサービスを提供することができる。

観測幅
300㎞
空間分解能
パンクロ10m、マルチ40m
波長帯
P:444~910nm
B:424~526nm
G:506~612nm
R:600~894nm

衛星主要諸元

打ち上げロケット
長征6号