気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)への参加

2019年12月12日
イベント・展示会

2019年12月2日から13日にかけて、スペインの首都マドリードにおいて気候変動枠組条約(UNFCCC)第25回締約国会議(COP25)が開催されています。RESTECはNGOとしてCOPのオブザーバー資格を有しており、本会議においてUNFCCC公式サイドイベントを欧州宇宙機関(ESA)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立環境研究所(NIES)、及びワーゲニンゲン大学と共催しました。

サイドイベントは「Satellites in support of national Greenhouse Gases reporting and Global Stocktake」と題し、衛星による「大気中の温室効果ガス観測」及び「森林バイオマスの推定」という2つのテーマを網羅しました。温暖化対策の進捗に関する棚卸しである「グローバル・ストックテイク」に向け、IPCC1 から衛星への期待が高まっていること、モンゴルでは衛星利用に向けた具体的な取り組みが始まっていること、日本では様々な観測機器によるデータの統合を目指していること、そして各国宇宙機関は協力して観測データを提供する体制を構築していることを紹介し、より多くの国が衛星データの利用への一歩を踏み出せるよう促しました。

このサイドイベントに加え、JAXA及びNIESと共同でUNFCCCの公式展示にもブースを出展し、大気・陸域・海域の3つの領域における地球観測衛星の技術、及び観測されたデータの紹介を行いました。2日間でおよそ200名の方々がブースを訪れ、気候変動分野における衛星の貢献可能性についてご理解いただきました。

また、文部科学省、環境省、JAXA、及びNIESの共催により、COP25日本パビリオンで開催されたサイドイベント「温室効果ガス排出量削減政策に貢献する衛星観測」では、RESTECソリューション事業第一部の亀井が司会を務めました。本サイドイベントでは、衛星による大気中の温室効果ガスの観測に焦点を当て、NASAの研究者やモンゴルの気候変動特使も交えた議論を行いました。

これらサイドイベント及び展示ブースには多くの方にご協力いただきました。イベントを共催して下さった関係機関、及びご参加いただいた全ての方々に感謝いたします。

1 気候変動に関する政府間パネル