日本リモートセンシング学会 論文賞の受賞について

2019年06月07日
インフォメーション

この度、2019年6月4日の日本リモートセンシング学会において当財団の磯口治主幹研究員が論文賞を受賞したことをお知らせします。

「PALSAR/PALSAR-2による潮目の検出」磯口治、江渕直人
日本リモートセンシング学会誌第36巻第5号

論文概要
海洋の潮目は、プランクトンや魚が蝟集して好漁場となることが多いことが知られています。潮目を検出する際に、これまでは衛星海面水温やクロロフィルデータをその指標としていましたが、天候に左右されない観測ができるSARにおいても検出が可能であることを明らかにしました。
更に、高分解能のSARにより、衛星海面水温やクロロフィルデータでは検出されない、細かいスケールの潮目の検出も可能となります。
実利用的な側面を考えたとき、高頻度に取得できる衛星海面水温やクロロフィル画像に、全天候型で高解像度なSAR画像から得られる海面収束という物理的な情報を付加することで、漁場や流れ藻等の漂流物のモニタリングにとっても有用な情報を与えることが期待されます。