日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)

2018年11月13日
インフォメーション

 RESTECでは、2018年10月15日~24日に渡り、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)* 」を実施しました。
 アジア地域の農業政策計画部門や灌漑農業部門で活躍している7カ国14名の若手職員(フィリピン:2名、ベトナム:2名、カンボジア:2名、インドネシア:2名、ミャンマー:1名、タイ:2名、ラオス:3名)を招聘し、埼玉県鳩山町近郊の大学・企業・地域の皆さまのご協力のもと10日間のプログラムを提供しました。

 RESTEC本社、JAXA筑波宇宙センター及びJAXA地球観測センターでリモートセンシングの基礎知識を、東京電機大学理工学部、立正大学地球環境科学部ではリモートセンシング技術に関する講義・実習を通して農業分野での利用について学習していただきました。併せて、農業者育成機関である埼玉県立農業大学校へ訪問、埼玉県営ほ場など農業関連施設の見学により日本の農業における課題解決の取り組みを現地視察し、自国との比較や日本の農業経営に関する質問が飛び交いました。

 また、日立製作所基礎研究センタや日本科学未来館を訪問し、日本の最先端科学技術を間近に触れる機会を設けるとともに、埼玉県鳩山町の小峰町長と茶道を通した交流会、ユネスコ無形文化遺産に登録された紙漉き体験や川越祭り参加といった日本の伝統文化体験プログラムも好評を得ました。

 プログラム最後にはこの行程を通して得た知見・経験を元に、リモートセンシングを各国の農業政策計画にいかにして活用するか、講義を通じて活発な意見交換がありました。
RESTECでは今後とも、国内外におけるリモートセンシングに関する研修、キャパシティビルディング事業を通した利用者のすそ野拡大及び普及啓発に取り組んでまいります。

* 本プログラムはアジア地域の優秀な青少年が日本に短期間滞在し、科学技術の分野で交流を深めることを目指したものです。日本の最先端科学技術への関心を高めると共に海外の優秀な人材の育成を進め、世界の科学技術の発展に貢献することを目的とされています。