阪神甲子園球場100周年 - 衛星画像から読み取る「銀傘」の変遷について -

2024年07月18日
インフォメーション

RESTECは、2024年8月1日に竣工から100周年を迎える阪神甲子園球場について、観戦席を覆う「銀傘」の変遷に着目した衛星画像を公開します。

  • リニューアル工事前の阪神甲子園球場(1985年10月15日撮影)
  • リニューアル工事後の阪神甲子園球場(2024年2月28日撮影)

銀傘は、2007年から2009年にかけて行われた全面リニューアル工事の前後で異なる姿を現しています。阪神タイガースが初めて日本一に輝いた1985年の画像(図1)と現在2024年の画像(図2)を比較すると、その差を読み取ることができます。
1985年の画像と比較し、2024年の画像では銀傘(黄色丸内)が観戦席を覆う範囲が広がり、雨が降った際にも濡れないエリアが拡大していることが確認できます。
また、銀傘上に新しくソーラーパネルが設置されたことも確認できます。これによって、ナイトゲームにおいて使用する照明に相当する電力量(約193000 kwh)を再生可能エネルギーで賄うことが可能になりました。さらに、リニューアル後の銀傘に降る雨水は地下のタンクに貯留されトイレの洗浄水等に使用されているそうです。この点からも、環境負荷への意識の向上が伺えます。