人工衛星から観測した関東集中豪雨時(1998年8月)の那珂川下流の状況1998年9月11日 〜 1999年1月18日

1998年9月11日
財団法人リモート・センシング技術センター

rtm

cCSA 1998

財団法人リモート・センシング技術センターでは、8月26日からの福島、栃木両県内での集中豪雨の影響による被害が発生した後の8月29日に観測されたカナダの地球観測衛星(RADARSAT)搭載のSAR(合成開口レーダ)画像を入手し、科学技術庁防災科学技術研究所と共同で、この画像と集中豪雨前の8月23日に観測された米国の地球観測衛星(LANDSAT)搭載のTM画像を用いることによって那珂川下流の状況を捉えました。
この解析画像のライトブルーに着色された部分が集中豪雨前のLANDSAT画像から抽出した那珂川の河川水域部であり、集中豪雨後の那珂川を横切る常磐自動車道付近の河川水域部の幅が広がっていることがよくわかります。
また、この解析画像上で平滑的に黒く見える部分が水面や冠水している状況と推定されます。なお、画像の中心の斜め左下にある楮川ダムより左側にある黒っぽく見える場所はゴルフ場です。

解析画像の説明

場所:茨城県水戸市、那珂郡、東茨城郡を流れる那珂川下流域

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参照地図

sar
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RADARSAT画像
(観測日時:1998年8月29日午前5時43分)
Standard Position4、
入射角:36.49度

tm1
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LANDSAT/TM画像
(観測日:1998年8月23日)

*解析画像右下の那珂川の一部にライトブルーに着色された部分がないのは、LANDSAT画像の当該部分に雲があるため河川水域部を抽出できなかったことによります。

参照画像

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LANDSAT/TM画像
(観測日:1998年8月23日)

ami
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ERS-2/AMI画像
(観測日:1998年2月4日)
cESA/NASDA 1998

これらの画像においては、RADARSAT画像に見られるような水域部は認められない。

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