RESTECの理念

地球の今を、あなたへ

美しく躍動する地球。その姿はいつみても、人類に感動を与えてくれます。しかし、今日、私たちは森林減少、温暖化、大気汚染などさまざまな問題を抱え、地球の問題解決が、人類の持続的発展のための急務となっています。
RESTECは、リモートセンシングに関する総合的な研究開発、普及啓発、人材育成等を通じて、リモートセンシング技術を社会インフラとして定着させ、社会経済の発展、国民生活の向上に貢献いたします。

リモートセンシングとは、人工衛星などに搭載した観測機器(センサ)を使い、離れた位置から地球表面等を観測する技術で、地球全体を見つめることが可能です。
RESTECはこの技術を用いて、人工衛星、航空機、自動車、観測タワー、船舶、ブイ等より取得したデータや情報を利用者に提供することにより、森林管理、水資源管理、食料安全保障、災害監視、国土管理等に貢献いたします。

RESTECは、地球の今をあなたに伝えます。

リモートセンシング事業の中核機関として

およそ50年にわたり、国内外の地球観測衛星で取得する観測データについて、受信、処理、解析を実施し、広く利用者に提供する業務として宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの委託などを中心に着実に遂行してきました。また、リモートセンシング技術に関する調査や研究開発を関係機関の委託やRESTEC独自で実施し、その成果の普及に努めています。

RESTECは、日本のリモートセンシング事業を牽引する中核機関として、利用者が必要とする地球観測情報等を抽出し、ソリューションとしてご提供することで、リモートセンシング技術を社会インフラとして定着させることを目指します。

これまでに蓄積したノウハウを最大限活用し、国内のみならず国際的なプロジェクトへのソリューション提供や、リモートセンシングに関する基礎的かつ総合的な研究開発の進展に努めていきます。

また、利用のすそ野を拡大するため、リモートセンシング技術の研修や普及啓発などに取り組み、公益的な立場から人材育成や国際協力を行っていきます。



理事長挨拶

一般財団法人リモート・センシング技術センターは、「人工衛星等を利用して、地球の資源、現象等について探査するリモートセンシングに関する基礎的かつ総合的研究開発を行うとともに、リモートセンシングその他の宇宙開発利用に関する普及啓発を行い、もって社会経済の発展及び国民福祉の向上に寄与する」ことを目的として、昭和50年8月に設立されました。

以来、財団は、国内・外の地球観測衛星からの観測データを受信・処理し、それを広く内外の研究者、利用者に提供する業務を独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)等関係機関から受託して遂行しながら、リモートセンシング技術に関する研究開発を実施し、その成果の普及に努めて参りました。この間、平成19年度からJAXAの地球観測センター(埼玉県鳩山町所在)の運営業務を全面的に受託し、地球観測衛星データの処理・解析、提供を行っております。

こうして財団は衛星の運用から観測データの受信・処理そして解析にいたるまで一貫したリモートセンシングに関する技術を蓄積し、その技術能力を基に、研修による人材養成や国際的なプロジェクトに対する協力を積極的に進めてきたところです。

平成23年8月には政府の公益法人見直しに応えて財団は一般財団法人として改組し、従来から行ってきた普及啓発などの公益的な事業は継続するものの、今後はリモートセンシング技術を防災、環境保全、農業利用、資源探査などさまざまな分野へ展開すべくソリューション、シンクタンク事業に積極的に取り組むことといたしました。

新たに「地球の今を、あなたに伝えます」をテーマに掲げているのは宇宙利用技術の進展により、現在では宇宙から地球環境に関わる多種多様な観測が可能になったからです。関係機関の皆様と協力して国の内外を問わず宇宙技術を広く産業の基盤強化や社会のインフラ整備への利用を図ることに貢献したいと考えております。これがこれまで国による開発事業に携わってきた財団の使命であると信じます。

このように、当財団は、役職員一丸となって、これまでの業務で培った識見と能力を活かして、リモートセンシング技術全般の益々の発展に努め、人類・地球のために、一層の貢献を果たす所存ですので、関係の皆様方には、今後ともご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

理事長 池田 要