パンタナル 生き物を育む地球の宝

2024年02月02日

2月2日「世界湿地の日」にちなみ、世界最大の湿地「パンタナル」の画像をご紹介します。
ブラジル、ウルグアイ、ボリビアの3か国にまたがる195,000㎢もの広大な土地のうち、1,878㎢が2000年にユネスコ世界遺産に登録されました。また、ラムサール条約の登録地でもあります。
湿地や沼地、川、湖、草原が交じり合うこの地には、約1,000種の鳥類、約400種の魚類、約300種の哺乳類と480種類の爬虫類という多様な生き物が生息しています。特にジャガーは、比較的容易に観察できるため「ジャガーの王国」とも呼ばれています。

湿地は多様な生き物を育み、地球上の生態系や人間社会の健全維持に不可欠な存在です。しかし、ある調査では、1970年代から2015年までのおよそ40年あまりで世界の35%もの湿地が失われたとされています。これは、森林の減少と比較すると3倍もの早さです。
この日を通じて、湿地の保護と持続可能な管理の重要性が広く認識され、更には国際的な協力が促進することが期待されています。

地名パンタナル(ブラジル)
衛星Sentinel-2