有珠山情報2000年5月9日 〜 2000年5月22日

有珠山関連情報(5月22日)

2000年5月19日 10:39頃観測 SPOT-2 (衛星の説明はこちらです。)

s2_xs_05192000
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SPOT-2 HRV(XS)

s2_pan_05192000
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SPOT-2 HRV(PAN)

cCNES, 2000, SPOTR
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

有珠山関連情報(5月17日)

2000年5月16日 10:28頃観測 SPOT-1 (衛星の説明はこちらです。)

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SPOT-1 HRV(XS)

cCNES, 2000, SPOTR
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

地球観測衛星をもちいた有珠山周辺の観測

2000年5月16日
宇宙開発事業団
(財)リモート・センシング技術センター

宇宙開発事業団及び(財)リモート・センシング技術センターは、地球観測衛星をもちいた有珠山周辺の観測を実施し、そのデータを画像化しホームページにて公開しておりますが、この度、レーダサットに搭載されております合成開口レーダが観測したデータにより、地形の変化を抽出し画像化することができましたので、下記資料(衛星搭載合成開口レーダ(SAR)による有珠山地形の時間変化について)のとおりお知らせいたします。

アドレス

宇宙開発事業団地球観測データ解析研究センター http://www.eorc.jaxa.jp/usu/index.html
(財)リモート・センシング技術センター http://www.restec.or.jp/

お問い合わせ

サポート窓口
TEL:03-6435-6789 FAX:03-5777-1585
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衛星搭載合成開口レーダ(SAR)による有珠山地形の時間変化について

宇宙開発事業団
2000年5月16日

宇宙開発事業団では本年3月31日以来、噴火を続けている有珠山およびその周辺地域を衛星搭載合成開口レーダ(カナダ:レーダサット)を用いて観測してきました。入射角を変え、観測方位を変え、ほぼ2日に一度の割合で観測した多くのデータ(4月から5月にかけて合計18データ)を整理した結果、火山噴火等に伴う地形変化の時間的・空間的な推移が抽出できましたのでここにお知らせします。

  1. 12月11日から4月11ないし12日までの間に西山山麓西側を中心として、おおよそ500メートル四方の領域が最大30メートル程度隆起した。4月12日以降の隆起は小さいかあるいは無い。データには多少のばらつきがみられるが(4ないし5メートル)噴火開始から4月12日までほぼ線形に上昇している。(図1参照)
  2. 隆起は主として西山山麓西方が中心であるが、金比羅山西側の隆起も確認できる。
    使用しているマイクロ波の波長が5.6cmと短く、良い干渉が得られないために、本処理はSAR干渉処理ではなく、2枚のSAR画像の対応点検出処理を微少領域毎に画像全面に渡っておこなう方法を採用しました。その距離差が地形変化量に対応します。尚、SARの観測の模式図を図2に示します。

衛星およびセンサ: レーダサット(波長5.6cm)、軌道高度約800km

データ
図1: 最大隆起点の時間変化(チェックポイントは西山山麓)
画像1: 1999年12月11日~2000年4月9日までの変化量、4月9日~5月4日間の変化量、
1999年12月11日~5月4日間の変化量:北向き軌道、入射角約23度
画像2: 1999年12月11日から2000年5月6日までの4種類の組み合わせ。
北向き軌道(アセンディング)
画像3: 2000年4月2日から2000年5月6日間での4種類の組み合わせ。南向き軌道
画像4: 4月3日~4月27日の変化量の三次元画像
西山山麓における隆起量の時間変移
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西山山麓における隆起量の時間変移

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SARによる地形変化抽出の原理

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画像1
1999年12月11日~2000年4月9日までの変化量、4月9日~5月4日間の変化量、1999年12月11日~5月4日間の変化量:北向き軌道、入射角約23度

RADARSAT R-DatacCSA 2000
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

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画像2
1999年12月11日から2000年5月6日までの4種類の組み合わせ。北向き軌道(アセンディング)

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画像3
2000年4月2日から2000年5月6日間での4種類の組み合わせ。南向き軌道

fig4
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画像4
2000年4月3日~4月27日の変化量の三次元画像

RADARSAT R-DatacCSA 2000
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

有珠山関連情報(5月11日)

2000年5月10日 10:44頃観測 SPOT-1(衛星の説明はこちらです。)
2000年4月26日 17:24頃観測 RADARSAT(衛星の説明はこちらです。)

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SPOT-1 HRV(XS)
cCNES, 2000, SPOTR
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

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SPOT-1 HRV(PAN)
cCNES, 2000, SPOTR
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

rsat_s2_04262000
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RADARSAT Standard 2
RADARSAT R-DatacCSA 2000
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

有珠山関連情報(5月10日)

2000年5月9日 10:31頃観測 SPOT-2(衛星の説明はこちらです。)

s2_xs_05092000
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SPOT-2 HRV(XS)

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SPOT-2 HRV(PAN)

cCNES, 2000, SPOTR
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

有珠山関連情報(5月9日)

2000年5月5日 10:40頃観測 SPOT-1

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SPOT-1 HRV(XS)

s1_pan_05052000
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SPOT-1 HRV(PAN)

cCNES, 2000, SPOTR
受信処理:NASDA
画像作成:NASDA/RESTEC

  • 今後の地球観測衛星をもちいた有珠山周辺観測について(平成12年4月28日)
    これまで宇宙開発事業団及び(財)リモート・センシング技術センターは、地球観測衛星をもちいた有珠山周辺の観測を集中的に実施、そのデータを画像化しホームページにて公開して参りましたが、今後当面の間は、地形変化の抽出を目的とした合成開口レーダによる観測を中心に実施し、光学センサによる観測については適宜実施することにいたします。
    なお、これらの観測データについては、観測結果に応じ適宜処理・解析を行い、引き続き本ホームページにて画像を公開いたします。
  • 画像のご使用にあたって
    ホームページに掲載されている画像をご使用する際には、画像下に記載されておりますクレジットを明記の上、ご使用下さい。 また、営利目的でのご使用はご遠慮下さるようお願い申し上げます。