一般財団法人 リモート・センシング技術センター採用サイト

遠藤 貴宏

Takahiro Endo
研究開発部環境解析グループ / 2013年入社
[プロフィール]
趣味:ゴルフ
[目標]
個々の強みを結集して新しい価値を創造

Message

個人からチームへ

- RESTEC入社前は何をされていましたか。

私は、2003年に社会基盤工学の博士号取得し、その後大学の助手、助教として研究・教育に携わってきました。研究分野は、自然環境特に森林を対象とし、技術はハイパースペクトルセンサやレーザなど新しいツールを使い、5年後に社会が必要とするものを作ることを基本コンセプトとして研究をしていました。最初の1~2年目はごく少数の方しか興味を示さないのですが、3~4年目でいろいろな企業が興味を持って資金を提供して頂いて研究を数本実施していました。

- なぜRESTECへの転職を決意されたのですか。

きっかけは、2011年の東日本大震災です。発災後、所属していた研究室の方針として、個々が抱える研究をストップして、研究室として共同して日本のためにプロダクトを作成するということになったのです。具体的には、津波の到達域を航空写真から判読し情報を提供するということを行いました。このとき、個人とチームでは出来ることが違う、チームの方がより多くの人に貢献できるということを感じました。今やっていることが研究に留まっていては限界がある、民間がビジネスとして取り組むようにならなければ社会は変わらないと思い、大学での研究を辞める決心をしました。ちょうどそんな時に、RESTECの知り合いから、採用募集しているから応募してみてはという誘いを受けました。この先私がやりたいと思うことを出来る組織であることはもちろんのこと、国・研究機関・民間企業のそれぞれにニュートラルな立ち位置にあるということもRESTECを選択した理由です。

新しいことへの挑戦

- 入社してからどんな仕事をしましたか。

当初は、RESTECの既存プロジェクトを一要員として実施するかたわら、大学研究室で実施していたJAXAやJICAとの案件を継続して実施していました。ある時、JICAの若手職員が、空間情報を扱う技術協力プロジェクトを運用するのに困っている姿を見て、業務に役立つリモートセンシングをJICAの職員の方々に手弁当でレクチャーしたことがありました。それがきっかけで、JICAの方から相談を受けるようになり、インハウスコンサルタント契約締結に到りました。私自身、コンサルタントとしての経験・知識があるわけではなかったので、実際の業務を通じてコンサルタントの仕事を学びました。その中での具体的な仕事の一つとして、森林違法伐採の監視を目的とした衛星データを活用した世界的な森林モニタリングシステムの構築をプロジェクトとして立ち上げることに携わりました。インハウスコンサルタント業務は現在も継続しています。空間情報を用いたJICAの途上国支援を通じて、途上国の人々にはもちろん、JICAにもRESTECにも、今後ますます貢献していければと思っています。

- RESTECはどんな組織だと思いますか。

RESTECは、国家的・国際的な施策への関与、研究、ビジネスの三つを経験できる組織です。その三つの融合させることで、より良いアウトプットが可能と考えます。それを実現するためには社内の連携が必要ですが、RESTECは部署間の垣根が低く、部署間連携の環境が整っていると思います。

- これから取り組みたいことを教えてください。

まだ世に知られていないことをリモートセンシングを使って情報化し、社会に提供することが、我々の使命です。もちろん、ビジネスとして成立するためには、価値ある情報として対価を払って頂けるものであることが必要です。我々が単独でビジネス化する体力は持ちあわせていないので、それぞれに強みを持つ民間企業との協業によってそれを実現しようと考えています。その中で、RESTECが担うのは、研究開発、サービス開発とビジネスモデルの構築だと思います。私は、技術者のマネジメントの立場から、RESTECの人材、技術、コネクションを活用して、一つでも多くリモートセンシングの実利用を実現し、社会に貢献したいと思います。

- 最後に、RESTECの仕事に興味を持たれている方にメッセージをお願いします。

これからは、現実社会を観測し、仮想世界でそれを情報化することで価値を産み出す時代になっていきます。我々には、リモートセンシングで誰よりもいち早く情報化できるという強みを持っています。自然環境、社会インフラなど様々な分野において、それは共通しています。これを読んで頂いている方が、RESTECに興味を持って頂けたら嬉しく思います。これまでに培ってこられた専門的な知識・経験を活かして、我々とともに一緒に新しい価値を産み出しましょう。