AW3D標準版5mDSMを使用して土砂崩壊シミュレーション

Sinotech Engineering Consultants, INC.

2017年6月24日、中国四川省(Xinmo village, Maoxian, Sichuan, China)で降雨により発生した大規模土砂災害は40戸の家を破壊し、118人の犠牲者を出しました。
災害発生後に、Sinotech社(台湾)は、AW3D標準版5m解像度DSMを用いて、土砂崩壊を再現し、崩壊土砂の到達エリアのシミュレートを行いました。崩壊エリア・規模の情報源には、災害後のUAV航空写真(中国)を用い、RAMMSシミュレーションの各種パラメータは、地形学的・地質学的な観点から、適切に設定されました。
RAMMSシミュレーションの結果は、崩壊土砂の流出距離は2.6km以上に渡ることを示しています。シミュレーションによると、被害を受けたXinmo村は、崩壊の発生から約80秒後に、土砂にのみ込まれたと推定されます。堆積土砂の推定深さは約36mで、土砂は河川の反対岸にまで達しました。その結果として、天然ダムが形成されました。

  • AW3D DSM上の地すべりエリア(Sky-view Relief)
  • シミュレーション結果(RAMMSシミュレーション)

協力/資料提供/出典:Sinotech Engineering Consultants, INC.