「海底探査技術開発プロジェクト(DeSET)」への採択について

2020年10月16日
インフォメーション

海底地形図作成を飛躍的に加速するための技術開発を支援するプロジェクトDeSETへRESTECが参画するチームが採択されました。

■採択テーマ:
衛星とシングルビーム測深機及び人工知能を活用した詳細海底地形図自動作成システムの開発
本チームでは、人工衛星やシングルビーム測深器を利用した、新しい測深データ自動収集システムを構築します。
広域を高頻度にカバーできる人工衛星と漁船の魚群探知機を活用して収集した海底の地形データを、人工知能を用いて質の高い海底地形図の自動作成を行います。また チームとして、20m以浅から2500mを越える超深海底での地図作成を行い、測深精度や実用性を検証します。RESTECは20m以浅の浅海域のデータ収集を担当します。

RESTECは、DeSET2017で「音・光・生物を利用したリモートセンシングによる海底探査の実現」の一員として人工衛星画像の解析技術を活用した、透明度の高い浅海域での深度測定を実施しました。DeSET2020においては、中透明度も含めた広範囲を対象とした、より空間分解能の高い高分解能な海底  地形データの作成技術の開発を行います。

我々人類が知っている海底地形は未だ全海洋の9〜15%程度とされており、広大な「海」の持つ可能性は計り知れません。地球観測衛星は広大な海を「広く、面的に 、定期的に」調べることを可能にする優れた道具です。
RESTECはその技術で、より豊かな社会を築くことに貢献します。



関連記事
RESTECの海洋への取り組みについて
本チームが利用する衛星について
DeSET2017について

DeSETとは
2030年までに高精細な海底地形図の完成を目指す国際プロジェクト「Seabed2030」の目標達成のために、公益財団法人日本財団と株式会社リバネスが2017年に立ち上げた海底探査技術開発プロジェクト。
XY軸方向の分解能が100m以下の海底地形図を地球上の全海域に渡って作成することを最終目標として、その実現を飛躍的に加速しうる技術を日本国内から生み出すことを目的に行われています。