カムチャツカの名もなき山 ベズイミアニ

2022年05月30日
カムチャツカ半島 ベズイミアニ火山のAW3D画像

ロシアのカムチャツカ半島に位置するベズイミアニ火山(標高2,882m)が、2022年5月28日午後5時10分頃(JST)に噴火したとの報道がありました。
AW3Dの5m解像度の標高モデルで、ベズイミアニ火山をご紹介します。

ベズイミアニ山は1955年10月22日に初めて噴火して以降、2010年2月11日には標高4,835mのクリュチェフスカヤ山(画面中央右側)と同時に噴火、2019年には噴火による噴煙が15,000mに達するなど、活発な活動が観測されています。

ベズイミアニ山が位置するカムチャツカ半島は環太平洋火山帯の一角を占める火山地域です。
多彩な噴火様式の火山を有し、地学的重要性、景観美、生物多様性などが保持された普遍的価値が認められ、2つの自然保護区と3つの自然公園がカムチャツカ火山群としてユネスコの世界遺産に登録されています。

ベズイミアニとは「名無し」を意味しますが、そのような火山群の中で、1955年の初噴火まで有史以来活動の記録がなかったことが関連するのかもしれません。

AW3D標準版地形データは、世界最高水準の2.5m/5m解像度で世界中の陸地の起伏を表現した3D地図です。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星「だいち(ALOS)」の3D立体視に特化したセンサで撮影された衛星画像を使用しています。

地名(国名)ベズイミアニ火山(ロシア)
画像製品AW3D AW3D標準版地形データ