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衛星画像販売・ソリューション提供

一般財団法人リモート・センシング技術センター

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ソリューション

雪氷

昨今話題になっている北極海航路。世界の物流や国の力関係を大きく変える可能性があるこの航路の実用化にも、衛星データは大きな役割を果たします。

衛星データが冬の航路を監視する

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オホーツク海の北海道近海は、毎年冬期に海氷に覆われます。この海氷が船舶航行や沿岸漁業の障害となっています。1970年3月に択捉島の単冠(ヒトカップ)湾で流氷により大規模な海難事故が発生し、この海難を契機として、毎年海上保安庁の第一管区海上保安本部に海氷情報センターが設置され、冬期の海氷速報を毎日配信しています。海氷速報は、様々な情報を用いて毎日17 時に公開されています。利用している情報の中には、航空機や船舶の情報と共に、人工衛星の情報が有効活用されています。しかし、主に光学センサのため、冬のオホーツク海では情報が得られないことがたびたび発生しました。
そこで、雲を透過して海面の情報を広域に取得するPALSAR衛星画像による広域観測画像(上記画像)を用いることで荒天時にも海氷速報図を作成することが可能になりました。
この天候に左右されない情報を、現在注目されている北極海航路の開放に関する情報として利用することにも期待され、将来、ALOS-2による観測により新たな情報サービス提供の役目を果たせる可能性を持っています。

北極海の海氷分布

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左図は、JAXAの第1期水循環変動観測衛星「しずく」に搭載された高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)が捉えた衛星観測史上最小面積を記録した2012年の海氷分布、右図は1980年代の同時期に観測された海氷分布です。

大陸沿岸の海氷が大きく後退し、カナダ北部の多島海を通る北西航路とロシアのシベリア沿岸を通る北方航路の両方の北極海航路が開通していることに注目が集まっています。AMSR2は、海氷以外に、海面水温、可降水量 、土壌水分等の水に関する様々な地球物理量を推定します。

Grounding lineを見極める

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地球温暖化とそれに伴う気候変動が人類にとって大きな課題となる中、水(氷)の全地球的な質量移動を計測することが、近年重要となっています。グリーンランドを含む地上の氷の約70% が保存されている氷床が全て溶け出すと、70m の海面上昇を招くとの試算があり、その影響は甚大です。
こうした氷床の動態を定量的に把握するため、1) 氷河、氷床の流動速度、2)氷床・棚氷の厚さ、3)grounding line(接地線)の位置を正しく知る必要があります。grounding line は棚氷と氷床の境目の位置を意味し、その正確な位置を知ることは、氷床から流出する氷の量を定量的に把握するうえで必要な情報となっています。流速、grounding line の検出のいずれも、SARの全天候性と位相情報の利用という特徴を生かしたもので、SARが極域科学において非常に強力なツールとなっていることがわかります。