閉じる

衛星画像販売・ソリューション提供

一般財団法人リモート・センシング技術センター

English
公式Facebookページ公式Facebookページ

ソリューション

防災

地殻変動、地盤沈下、洪水、森林火災――。
自然の動きは私たちの生活と密接にかかわります。その実態を知るためには、衛星データが欠かせません。

自然災害の実態を、宇宙から捉える

広い範囲に及ぶ大規模な自然災害の実態を把握するのは、地表にいる私たちにとって容易なことではありません。しかし、遠く宇宙から全体を俯瞰できる人工衛星を利用すれば、さまざまな情報を得ることができます。
たとえば地盤沈下や地殻変動といった地表面の動きは、人工衛星から地表面までの距離を測ることで知ることができます。マイクロ波センサを使った干渉解析という方法を用いると、数センチの精度で地表の動きを捉えることが可能です。特に、ALOSに搭載されているPALSARの電波(Lバンド)は、植生透過性が高く、地表にある草木の影響をほぼ受けることなく地面の変動を捉えられるという利点を持っています。そのため、森林の多い国などで特に有用です。
また、斜面崩壊や洪水といった災害については、土砂や水の広がりによる地表面の状態の変化に伴う光の反射特性や電波の散乱特性の変化を見ることによって被害の状況を知ることができます。
私たちの生活に多大な影響を及ぼす災害の予防や対策において、衛星データはとても大きな可能性を秘めています。

地盤沈下がわかる

solution-subsidence

ある炭鉱周辺を映したこの画像からは、楕円状に青くなっている2つの場所で地表面が変形していることが推測できます。右側の方は炭鉱で、その周辺で地盤沈下が起きていました。また左側の楕円は、炭鉱を掘削する時、地下水を大量に使ったために地盤沈下を起こしたのです。そのことが衛星からはっきりと捉えられています。地盤沈下は、実生活に大きく影響します。衛星から得られたこのような画像によって変動が起きる場所や起きている場所を見つけられれば、防災政策における意思決定にも役立ちます。

土砂災害がわかる

solution-landslide-on-Leyte-island

これは、フィリピンのレイテ島で起きた大規模な斜面崩壊(地すべり)をPALSAR が捉えたものです。ALOSが一番最初に観測した災害で、災害前に撮った画像を「赤色」に、災害後に撮った画像を「緑色と青色」に割り当てて画像化しています。土砂が崩壊したところは、明るく映るという特性があります。これは、土砂の中に含まれる水や一緒に転がり落ちてくる大きな岩の影響でマイクロ波の散乱が強くなるためです。すぐに現地に行けないような場合も、こうした画像を分析することで、実態を早急に把握することが可能になります。

洪水がわかる

solution-floods

合成開口レーダ(SAR)は曇天、雨天時や夜間にも地表を観測できる特性があります。また、陸域と水域を区別しやすい特徴があり、洪水氾濫域を識別することに向いています。
これはベトナムのメコン川で2006 年に発生した洪水の様子です。流域面積が広いメコン川のような大河川では、PALSARの広域観測モード(ScanSAR)が活躍します。この画像では、9 月27 日、10 月2 日、10月16 日に撮影した画像を重ね合わせることで洪水による浸水地域がわかります。図中のメコン川周辺に広がる緑色の部分が浸水地域で、緑色が強いことから、10 月2 日を除く、9 月27 日と10 月16 日に浸水したことがわかります。

地殻変動がわかる

solution-detecting-crustal

東日本大震災で生じた地殻の変動も、PALSARによってはっきりと観測されました。虹色の縞が地表の変動(隆起や沈降、水平方向への移動)の大きさやパターンを表します。等高線と同様に、縞の密度が高いところほど変動が大きいことを示します。
一般に地殻変動の測定には、各地に置かれたGPS 基準点のデータが用いられますが、この結果は、GPSから得られた結果とよく一致していることが確かめられています。GPSは測定地点という「点」の変動を計測するのに対して、衛星データは、変動を「面」で捉えられることができます。両者を併用することで、より正確かつ詳細に変動の様子が見えてきます。

森林火災がわかる

solution-forestfires

ロシアやオーストラリアをはじめ世界各国で、森林火災が頻繁に起きています。熱波などの自然現象や人為的なものなどによって発生し、ときに甚大な被害を生じさせます。ロシアでは2010 年7 月の1 ヶ月の間、異例の猛暑が続き、まとまった降水もなかったため、各地で森林火災が発生していました。
この画像は、同年7 月28 日に撮影したニジニノブゴロド南部の森林火災です。緑色は森林や草原、耕作地ですが、画像中央の黒っぽい部分が火災の発生した地域です。南東部分と南西部分からは煙が上がっており、依然として火災が続いていることがわかります。

噴火の様子がわかる

solution-volcanic-eruption

2006年に起きたインドネシアのムラビ山の噴火の様子も、ALOSは捉えました。これは光学センサ(PRISMAVNIR-2)による画像で、噴火の様子を連続的に撮影しました。ALOSは90分ごとに地球を一周するため、近くを通るたびにセンサを火山の方に向ける(ポインティング)ことによって、高頻度の撮影が可能になります。センサの向きによって写る向きが異なりますが、オルソ補正などの補正を加えることで時系列の解析が可能となります。