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衛星画像販売・ソリューション提供

一般財団法人リモート・センシング技術センター

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ソリューション

農業

稲がどれだけ作付されたか、水田がどこに広がっているのか。衛星搭載のレーダによる判別で、農業の実態が見えてきます。

雲をつき抜け、コメを見る

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水稲は、作付するに当たってまず水を張るというのが特徴的な作物です。その特徴を利用すれば、ALOSPALSARによって、水稲作付域を他の土地と区別することができます。

PALSAR で観測すると、水面は画像上暗く映りますが、稲が育ち水面が隠れるにつれて明るく見えるようになります(上図参照)。つまり、田植えの時期に暗く、その後、時間とともに明るさが増せば、水稲であると判断できます。マイクロ波は、天候に関わらず観測できるのが特長ですが、特にPALSAR はマイクロ波の中でも波長の長いLバンドを使っているため、積乱雲などの大きな雲の影響も受けません。これはPALSARならではの強みです。

また、個々の田畑のほ場が、ポリゴン(多角形)としてデータ化されていれば、それらのポリゴンだけを調べればよく、かなり高い精度で水稲を抽出できます。各ポリゴンは面積も求められるため、たとえば、水稲作付面積の計算もできます。

タイ全土の水稲作付面積

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タイでは、国土全体の水稲作付面積など、作物統計を作るためにPALSAR のScanSARという広域観測モードのアーカイブデータを使った検証が進められています。アジアでは雨季に作物がぐっと成長するため、雲の影響を受けないことはとても重要です。また、トウモロコシ、サトウキビなどの作物の状況の調査にも、PALSARを使った検証が進んでいます。サトウキビぐらいの大きな作物であれば、成長してバイオマスの量が増えていく(=物理的に大きくなる)様子から、その作物であることをマイクロ波によって判別できる可能性があるからです。

監視・計画等での活用も

天候に左右されずに地表面を観測できるという、マイクロ波センサの特性は多くのプロジェクトで活用が期待されています。東南アジアでは、災害発生等の際に農家へ補償金を出す農業保険の制度設計にあたってマイクロ波センサデータの活用が検討されています。ヨーロッパの保険業界では、洪水被害地域を迅速に把握し、保険金支払いの迅速化を図る目的でマイクロ波センサデータを利用した情報提供が試験的に開始されています。