校正・検証とは?

2026.10.27
学び

衛星データのチューニング

衛星データには、センサの個体差や経年変化、観測条件などによって位置や観測値のずれが生じることがあります。そのままではデータを正しく比較できず、解析結果にも影響を与えるため、信頼できる基準と比較して衛星データの品質を評価し、必要な調整(チューニング)を行います。これを「校正・検証」と呼びます。こうした取り組みによって、異なる時期や異なる衛星のデータを同じ尺度で比較できるようになり、「見える」だけでなく「信じて使える」衛星データとなります。

ジオメトリック校正

  • 衛星データに写っている地物の位置が、実際の地上の位置と正しく対応しているかを確認し、位置のずれを調整することを「ジオメトリック(幾何)校正」といいます。衛星の位置や姿勢、センサの取り付け状態や観測方向などの影響によって、衛星画像上の位置と実際の位置にずれが生じることがあります。そこで、道路の交差点や特徴的な建物など、正確な位置が分かっている地点と衛星画像上の位置を比較して、ずれの大きさや方向を確認します。その結果をもとに必要な調整を行い、画像上の位置を地上の正しい位置に合わせます。
  • ジオメトリック校正の例

ラジオメトリック校正

  • 衛星に搭載されたセンサが、地表から届く光の明るさや強さを正しく測れているかを確認し、観測値のずれを調整することを「ラジオメトリック(輝度)校正」といいます。センサの感度は、個体差や打上げ後の経年変化などによって変化することがあります。そこで、明るさが正確に分かっている基準光源や、地上で実際に測定したデータなどと衛星の観測値を比較し、どの程度のずれがあるかを確認します。その結果をもとにセンサの特性を把握し、必要な調整を行うことで、地表の明るさや状態を正確に捉えられるようにします。
  • ラジオメトリック校正の例