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ADEOS II : Advanced Earth Observing Satellite - II(日本)(環境観測技術衛星)(みどりU)(2002-056A)


開発機関	JAXA(旧NASDA)
    	EA(日本):ILAS-II 提供
    	NASA(米国):SeaWinds 提供
    	CNES(フランス):POLDER、ARGOS-next 提供
目的  	ADEOS-IIは地球観測技術のいっそうの発展を目指すとともに、ADEOSの観測のうち
    	グローバルな観測を継続して、地球観測データの提供を図ることを目的としている。
    	これらのデータは気候変動に関する国際的な研究に利用され、環境変動の解明に寄与する。
    	このため、高性能マイクロ波放射計(AMSR)とグローバル・イメージャ(GLI)の2つの
    	コアセンサに加えて環境省、米国航空宇宙局(NASA/JPL)、仏国立宇宙研究センター
    	(CNES)から提供されるセンサを搭載し、これらのセンサを組み合わせた観測を行う。
    	ADEOSで開発を行った技術を用いると共に、コスト低減を図るためにADEOSの設計を多く
    	引き継いでいる。また、1997年に発生したADEOSの軌道上での事故に対する設計の見直し、
    	反映を行っている。
打上げ日	2002.12.14
打上げ機	H-IIA
停止  	2003.10.25 通信途絶、10.31運用断念
軌道  	太陽同期凖回帰軌道
    	周期  	101分
    	高度  	802.9km
    	傾斜角 	98.62度
    	回帰日数	4日
    	降交点地方時	10:30 am±00:15
設計寿命	3年(燃料5年分)

観測機器
  (1) AMSR : Advanced Microwave Scanning Radiometer(高性能マイクロ波放射計)

	AMSRは、地表および大気から自然に放射される微弱なマイクロ波をマルチバンドで受信する
	ことにより、水(H2O)に関する様々な物理量(例えば水蒸気量、降水量、海面水温、海上風、
	海氷など)を昼夜の別なく、また雲の有無によらず高精度に観測を行い、主として全地球規模
	の水循環を把握するためのデータの取得を目的とするセンサである。

	観測項目	水蒸気量、海面温度、降水量、海面風、海氷等

	入射角	55deg
	観測幅	1,600km(コニカル走査)
	輝度温度範囲	2.7−340K
	輝度温度精度	1K(1σ) (absolute) (target)
	データ量子化	10bits 、12bits (6.5GHz band only)
	データレート	100kbps

  (2) GLI : Global Imager(グローバルイメージャ)
	

	GLIは陸域、海域を含めた地球表面および雲からの太陽反射光あるいは赤外放射光をグローバ
	ルかつ高頻で観測し、クロロフィル濃度、溶存有機物、表面温度、植生分布、植生バイオマス、
	雪氷分布、雪氷アルベドなどの物理量を測定することを目的とした光学センサである。これら
	のデータは、炭素のグローバルな循環の把握、気候変動の指標である雲、雪氷、海面温度の
	モニタリング、海洋基礎生産力の把握など、1996年に打ち上げられたADEOSに搭載されたOCTS
	のミッションを引き継ぎ、かつ観測精度、対象を広げている。

	観測項目 海色、海面温度、植生、雲、エアロゾル、雪氷分布、等等


	地表分解能		1km and 250m(ch.20−23, 28, 29) at nadir 
	観測幅  		1,600km×12km (along track)
	ティルト角		−20度, 0度, +20度
	データ量子化	12bits
	データレート	4Mbps (1km resolution),  12Mbps (250m resolution)

  (3) ILAS-II : Improved Limb Atmospheric Spectrometer-II(改良型大気周縁赤外分光計II 型)
	

	ILAS-IIは、南北両半球の高緯度地域の成層圏のオゾン層を監視・研究するため環境省が開発
	する大気センサです。フロンガス等の影響で生じたオゾンホールに代表される成層圏の各種
	現象を長期観測することにより、オゾン層破壊に関する物理化学減少の科学的解明と特定フロ
	ン規制等の対策効果の検証を目的としている。ILAS-IIは対流圏上部から成層圏について、
	衛星の周回ごとの日の出、日の入り時に太陽を光源として大気周縁方向の吸収スペクトルから
	大気成分濃度および気温、気圧の高度分布を測定する(太陽掩蔽法)分光計である。

	観測項目	高緯度地域成層圏の大気微量成分(O3, HNO3, CH4, N2O, H2O, NO2,
	    	ClONO2, CFC-11, CFC-12, エアロゾル, CO2 等)、気圧、気温の高度分布
	------------------------------------------------------------------------------------
	観測波長帯(波数)			   空間分解能(高度×水平)
	ch.1	6.21−11.76μm(1610−850cm-1)    	1km×13km
	ch.2	3.0−5.7μm(3333−1754cm-1)      	1km×13km
	ch.3	12.78−12.85μm(782−778cm-1)    	1km×21.7km
	ch.4	0.753−0.784μm(13280−12755cm-1)	1km×2km
	------------------------------------------------------------------------------------
	高度範囲	10−60km(測定は、雲頂−250km)

	観測地域	56N−70N・63S−88S
	測定精度	気体濃度高度分布 5% (1% to Ozone)
	光学系 	望遠鏡口径 130mmφ
	    	分光器	平面回折格子分光器(ch.1−ch.3)、凹面回折格子分光器(ch.4)
	    	検知素子数	44 (ch.1)、22 (ch.2, 3)、1024 (ch.4)
	データレート	453.7kbps (10Hz sampling)


  (4) POLDER : Polarization and Directionality of the Earth's Reflectances
	   (地表反射光観測装置)

	POLDERは、地球表面、エアロゾル、雲、海で反射される太陽光の偏光、方向性および分光特性
	を測定する。POLDERは、CNESによって開発されたプッシュブルーム型のセンサで、広視野マル
	チバンド、偏光測定能力の特徴がある。異なった角度からの観測は、1.14度毎の広視野によっ
	て切り取られる。擬似正方形のフットプリントが衛星速度で進行方向に移動することにより達
	成される。このフットプリントは、フォーカルプレーン上のCCDマトリックスに対応して7km x
	6kmの解像度に対応する242 x 274の要素に分割される。同時に、フィルタ/偏光板が回転する
	ことにより、可視から近赤外までの8つのバンドを観測する。POLDERの観測する分光や偏光の
	データは多のセンサのデータ解析において有用な情報をもたらす。

	観測対象	エアロゾル、雲、海面、陸地表面により反射される太陽光の偏光・スペクトル
	    	特性/グローバル
	観測波長帯(バンド幅) ・ 偏光および主な測定対象
	 0.433−0.453μm(20nm)	偏光なし       海色
	 0.433−0.453μm(20nm)	3 angles 偏光  エアロゾル、地球放射収支
	 0.480−0.500μm(20nm)	偏光なし       海色
	 0.555−0.575μm(20nm)	偏光なし       海色
	 0.660−0.680μm(20nm)	3 angles 偏光  植生、エアロゾル、地球放射収支
	 0.758−0.768μm(10nm)	偏光なし       雲頂気圧
	 0.745−0.785μm(40nm)	偏光なし       エアロゾル、雲頂気圧
	 0.825−0.855μm(40nm)	3 angles 偏光  植生、エアロゾル、地球放射収支
	 0.900−0.920μm(20nm)	偏光なし       水蒸気
	地表分解能	6 km×7 km (at nadir)
	観測シーン面積	1,440 km (cross-track)×1,920 km (Along track)
	検知素子数	244 (cross-track)×274 (Along track) CCD

  (5) SeaWinds(海上風観測装置)

	SeaWindsは、米国航空宇宙局(NASA)・ジェット推進研究所(JPL)が、地球観測プラット
	フォーム技術衛星(ADEOS)搭載のNASA散乱計(NSCAT)を継続発展させたもので、マイクロ波
	の海面による散乱を受信し、これを分析することで、海上風の風向、風速を測定する。これは、
	回転するパラボラアンテナで地球表面をコニカル走査し、90%以上の全海域を2日に一度の頻度
	で観測する。風速は2m/s、風向きは20度の精度で50km毎の空間分解能を有している。SeaWinds
	は、単独でのデータ利用のみならず、AMSR、GLIはどのデータと併せて解析することにより、
	水循環、海洋現象の把握に大きく貢献する。

	観測項目 	全地球海洋の海面風速・風向
	観測周波数	13.402GHz
	入射角  	約 40度
	地表分解能	25km(風ベクトル)、6km×25km(σ0 セルサイズ)
	観測幅  	1,800km(コニカル走査)
	測定範囲 	風速 3−30m/s
	測定精度 	風速 2m/s(rms)(at 3−20m/s wind speed)・10%(at 20−30m/s wind speed)
		風向 20度 (rms) 
  (6) ARGOS-next
	ダウンリンク 周波数 465.9875GHz、データレート 200bos
	アップリンク 周波数 401.65GHz、データレート 400bos
衛星寸法	約 6m(X)×4m(Y)×4m(Z)
    	太陽電池パドル 約 3m×24m
重量  	約 3,700kg(打上げ時)
    	ミッション機器重量 約1,300kg
発生電力	5kW 以上(寿命末期)
製造会社	三菱電機株式会社(主契約者)



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